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2010年8月 4日 (水)

氷山の一角?

東京都の111歳になると思われた男性が実は30年程前に死亡していたことが明らかになり、各地で高齢者の所在が分からなくなっている実態が明らかになっています。毎日新聞の調査では全国で100歳以上の高齢者の内、18名が安否不明となっているとしています。これらの高齢者は自治体の表彰制度などによって、その生存が確認される機会があって判明したものですが、100歳以下の高齢者についても同様の事例がかなりあるものと思われます。
私の近所でも100歳を超える方がいらっしゃるのですが、施設に入所されていることもあって、姿を見かけなくなって10年以上になります。この場合は第三者を介しているので不正はあり得ませんが、在宅の場合は家族の届け出だけが頼りなのでそこに不正が存在する危険性があるのではないでしょうか。

過去にも親族の死亡を届け出ず、遺族が生存を装って年金を受給し続ける事件が何件も発生しています。生死そのものが不明なのですから、中には事件性があるものも含まれている可能性があります。何より本人が死亡しているのに届出しないこと、遺体を埋葬していないこと、年金を不正受給することが犯罪です。所在不明の場合、捜索願いを出していないのも保護責任者遺棄に問われるのではないでしょうか。

今回の事件を機に、法律の壁の問題もあるのでしょうが、犯罪予防の観点からも年受給者については一定間隔で本人確認をする制度の創設を検討すべき時期に来ているのではないでしょうか。

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コメント

どうやら本人の安否確認の障害となっている個人情報保護法を改定する動きが出てきたようです。この際一気に是正すべきと考えますが、本人の所在不明を知りながら行政が放置しているケースもかなりあるようです。行政の姿勢の是正も必要ですね。

投稿: 雨辰 | 2010年8月 6日 (金) 17時23分

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