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2010年8月 1日 (日)

カツオは大丈夫か

カツオの危機と言っても、サザエさんに追われるカツオ君のことではありません。一本釣りで有名なカツオの方です。清水港がマグロの水揚げ日本一、焼津港はカツオの水揚げ日本一と言うことで静岡県民は刺身好きが多いのかも知れませんが、気になるニュースがありました。

近年カツオの一本釣りの魚体が小型化し、年間の水揚げ量も3万トン余りと5年前の半分になってしまい、このため刺身や鰹節の原料となるカツオの確保が困難になりつつあり、今後食卓への影響も避けられないのではないかと言うものです。
原因として考えられるのが中西部太平洋における巻き網漁船の増加で、国際機関への登録数でみても2000年に157隻だったのが、2009年には215隻と37%も増加しており、漁獲量も170万トンと初期の頃の4倍以上になっています。

巻き網漁は一本釣りと違って群れごと一網打尽にしてしまうため、成長途中のカツオまでもが漁獲してしまうことですが、それ以外にも目的外であるメバチマグロやキハダマグロを捕獲してただでさえ減少気味の資源の枯渇に拍車をかけていることです。今の内に国際的な協調によって漁獲量の調整をしなければ、やがてクロマグロのように捕獲禁止のような規制を招くことになってしまいます。日本政府のイニシアチブが望まれます。

気がかりと言えばもう一つ、中国政府の姿勢です。カツオの巻き網漁船も中国勢の台頭が目覚ましいようですが、南シナ海で危険な兆候が出ています。中国は軍艦から大砲を下して転用した漁業調査船漁政311号を繰り出して他国の漁船を威圧、インドネシア当局に拿捕された自国漁船を強引に奪還しています。漁政311号は4450トンもあり強力な機関砲を装備していますから、小型の監視艇程度では圧倒されてしまいます。
この軍艦あがりの調査船をバックに力づくの漁業をされてしまうと、領海争いとは別に新たな資源問題が発生する可能性が大きいのではないかと心配です。

さて来年の初ガツオはどうなるのでしょうか。

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コメント

近年の中国の台頭には国家危機を感じずにはいられません。
また、その(経済)力に依存しないとやっていけなくなりつつある日本にも危機感を感じます。

中国からの観光客が増えれば、口蹄疫が日本に入る可能性も増大します。
カツオも牛肉も(国産)たたきが食べられなくなる日が来るのかも??

投稿: 山奥 | 2010年8月 2日 (月) 05時18分

山奥さん、コメントありがとうございます。カツオ、マグロはかつては日本人しか漁業の対象としていませんでしたが、日本食の普及うもあってか、国際的な食糧となってしまいましたので、国際的な資源活用の取り決めが必要となっています。

日本も既得権だけを主張するのではなく、漁網の使い分けなど資源保護の技術の普及にも努力すべきと思いますが、中国も今のままでは相手国と限定的な地域紛争の恐れもありますから、国際協調についてもっと学ぶ必要があると思います。

投稿: 雨辰 | 2010年8月 2日 (月) 07時22分

好む好まずに関わらず、全世界的に中国の影響がコレだけ大きくなってきていることは、最早中国を排除することが不可能になってきている、いうことですね。
汚染食材や環境破壊、チベット・ウイグルなど他民族への抑圧など問題の多い大国であることは重々承知しているけれど。

中国および中国人とは、そういう点も踏まえて付き合っていくべきでしょう。

投稿: 出がらし紋次郎 | 2010年8月13日 (金) 23時12分

紋次郎さん、コメントありがとうございます。中国は10億を超える国民の食を確保するため、地下資源や水産資源、森林資源を大量に必要としています。
今回甘粛省で発生した巨大土石流は無理な鉱山開発が引き金になったのではないかと言われていますが、水産資源も無尽蔵ではないので乱獲はいずれブーメランとなって自分たちに跳ね返ってきます。それは自業自得で仕方ないのですが、周辺国のより貧しい漁民を巻き添えにすることは許されません。
早く立派な大人になって欲しいものです。

投稿: 雨辰 | 2010年8月13日 (金) 23時52分

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