田代まさしのまたかと何故?
元タレントの田代まさしが深夜に職務質問を受けた際に不審な挙動を見せ、手荷物検査の結果コカイン所持が発覚して逮捕されました。田代まさしは以前覚せい剤の所持で逮捕歴があり、薬物は違いますが再犯となります。
先日は清水健太郎が同じく覚せい剤所持で薬剤事件として5度目の逮捕となるなど薬剤事件での再犯が目立ちます。この時も田代容疑者の周囲では風貌の激変ぶりに不信を抱いていたようですが、本人が強く否定したことから見逃す結果となってしまいました。違法薬物は常習性が強く、服役などによって強制的に中断されても社会復帰と共に再び手を染めてしまうようです。逮捕・服役によって家族や収入を失い、本人は大変つらい思いをしたはずなのに、再びその虜となってしまうところに違法薬剤の怖さがあります。
現在の制度では違反者を逮捕して一定期間刑に服させますが、満了後は本人の自覚に100%任され、再び逮捕のイタチごっことなっています。しかし、再犯率が高いことを考えれば、一歩踏み込んである程度の期間監視を続けることを考えても良いのではないでしょうか。具体的な方法については議論があると思いますが、例えば定期的に尿や毛髪などを採取して薬剤に手を染めていないかを検証すれば、抑止効果が期待できますし、仮に再犯しても極初期に発見が可能となります。
現在のような機械的な対応だけではこの種の犯罪の抑止になり得ていないことを、はからずも田代容疑者が身をもって立証したのは皮肉としか言いようがありません。
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コメント
この手の事件が後を絶たないのはどうも警察・検察のやる気のなさが原因ではと思われます。まさか、銃器摘発と同じように自分達の仕事確保のために手心を加えているとは考えたくないのですが、押尾事件のあまりに軽い求刑・判決を見るとあながち間違いでもと思えてしまうのは困ったものです。
投稿: 雨辰 | 2010年9月17日 (金) 18時08分