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2010年9月21日 (火)

豊かな社会とは

江戸末期から明治初期にかけて我が国を訪れた西洋人は、民衆の貧しい生活の中にも高い徳を持って識字率の高いことに皆驚いたそうです。貧しい暮らしをしているが決して貧困ではないと。

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写真の建物は長野県最南部を走行中に道路脇にたまたま見つけた桧原分教場跡です。現在のように交通の便が良くなかった時代ですが、人家が少なく山深い集落にもこのような学び舎があったことに驚きました。

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建物の大きさからも決して多くの子供達がいたわけではないことは見て取れます。しかし時の政府は次代を担う子供達の教育のため、乏しい国家財政にもかかわらず資財を惜しまず全国各地にこのような建物を沢山作ったのでしょう。

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今日児童数の減少から多くの小学校が閉校となっています。大都市の中心部でさえも例外ではありません。少数の子供たちのため、貧しかったこの時代に出来たことが現代で出来ないはずが無いと思うのですが、今は誰もそのことに汗をかこうとはしません。
街には物があふれ、豊かになったと言われる昨今ですが、この分教場の時代と比べて本当にそうかと問われれば、私は黙って下を向くしかありません。

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