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2010年9月10日 (金)

ROE(交戦規定)

尖閣諸島が、にわかにきな臭くなって来ました。1970年に周辺域の地下に豊富な石油の埋蔵が有力視されて以来、中国が突如領有権を主張し出しましたが、1895年に我が国が領有権を主張して以来、台湾、中国も正式な異議を唱えておらず、1970年以前の中華人民共和国発行の社会科地図でも明確に日本領土として記載されています。また、サンフランシスコ講和条約による米国の沖縄統治、および返還に伴う我が国への再帰属についても何の発言もしておらず、我が国の領有の主張は国際的にも揺らぎないものとなっています。

しかし、歴代自民党政権や外務省は中国との軋轢を恐れてこの問題について及び腰の対応を取り続けてきました。中国は南シナ海でも周辺国と領有権の問題を抱えていますが、武力を背景に紛争地域の一方的占拠を強行し、実効支配を続けて既成事実化を狙っています。今回の問題でも中国政府は、尖閣諸島は自国領土なので我が国の法律適用は違法であるとの声明を出していますが、これこそ我が国の主権の明確な侵犯です。少なくとも領有権を争うのであれば、相手国に対してそれなりの対応が求められますが、中国が武力をちらつかせて勝手な主張を押し通そうとするのは、かつてあんなに非難し続けてきた帝国主義そのものです。

外務省は相変わらず弱腰ですが、自国領土の保全は独立国として当然の権利であり、国民に対する義務です。我が国の憲法は国際紛争解決の手段としての武力の行使を禁止していますが、国際紛争解決の手段として武力を行使する相手に対しての武力行使までは禁止していません。守るべき一線を越えられれば、当然力による排除が必要で、これを躊躇えば相手につまらぬ隙を与えることになります。かつて竹島に対して犯した失敗を繰り返すべきではありません。優柔不断な官僚の判断を待っていては事態の深刻化を招くだけなので、海上保安庁はREO(交戦規定、相手の行動に対し、あらかじめ決められた行動基準)に基づいて断固たる処置を取るべきです。

中国は軍艦を改装した例の漁業監視船を派遣したようですが、当方にも同等の機関砲を装備した世界最大の巡視船しきしまがあります。国家権益のため、海賊まがいの恫喝に屈せず一歩も引かぬ態度が必要です。

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コメント

>中国の漁業監視船尖閣派遣に政府高官困惑、外務省は抗議(産経Web版)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100910/plc1009100045005-n1.htm

予想通りの反応です。事前警告を無視して相手が領海に踏み込めば粛々と対処すれば良いだけです。

投稿: 雨辰 | 2010年9月10日 (金) 07時30分

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