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2010年9月11日 (土)

オスプレイ沖縄配備について

>沖縄県の仲井真知事は10日、沖縄の米軍基地にオスプレイが配備される可能性があることについて、「ある時期、墜落事故を起こした機種だ。基本的には勘弁してくれという感じだ。県民が『分かりました』とはなかなか言える種類のものではないと思う」と述べ、不快感を示した。 (9月10日付毎日新聞より)

感情論としては分からないではありませんが、これは正しい理解ではありません。確かにV-22は開発段階で4回の墜落事故を起こし、開発にかかわった多くの人命が失われていますが、航空機開発では珍しいことではありません。特にV-22はチルトローター機と呼ばれる従来にないタイプの機構をもった航空機なので、解明されていない飛行特性もありました。また機体も実際に飛行することで改良すべき点が見つかるのも普通のことで、革新的な要素を織り込めば旅客機でさえも開発に苦労する事例が多々あります。最近ではボーイング787が再三開発遅延に見舞われて、ANAへの引き渡しが既に2年以上も遅れていますが、不完全な開発のまま量産されることこそ許されません。

最後の墜落は2000年の12月でしたが、これらの事故を徹底的に解析することによって機体特有の問題があることが明らかになり、安全性についての改良が加えられた結果、飛行の安全性については大統領を搭乗させらるまでに高められています。
また搭載するエンジン出力が従来機よりも大きいことから、一部の人たちが騒音がひどくなると訴えていますが、米軍の騒音測定の結果、全ての飛行形態において従来機を下回る結果となっており、全くの間違いです。一般的にヘリの騒音はエンジン音に加えてローターが空気をかき回すことによって発生し、特に離陸時に最大となりますが、V-22のローター直径はヘリよりも小さいために騒音もヘリよりも小さくなるのです。また、飛行速度がヘリの1.5倍と速いので地上に騒音を及ぼす時間も少なくて済むのです。

つまり配備反対派は印象や思いこみだけで判断し反対していますが、実際は負担軽減となる訳で反対のための反対と言われても仕方ありません。また、現行のCH-53は1966年の運用開始、CH-46は1962年初飛行で2014年退役予定となっている老朽化が心配される機体です。最新型のV-22の配備が遅れれば、これらの機体が飛び続けることになる訳で、普天間飛行場の危険性を指摘しながら、これもどうもおかしな話です。

外務省も早くから米国から通知があったにも関わらず、変に隠しごとをするから事態がややこしくなるのです。最初に申し入れがあった時点で公表しておけば火に油を注ぐことにはならなかった筈で、現在の混乱の責任の一端は外務省にあるのは明らかです。配慮の向け先がおかしいのはいつもの事ですが、またしても国益を損なってくれたのは間違いないようです。

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