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2010年9月 2日 (木)

備えなければ憂いあり

我が国では周辺国への「配慮」という思慮のない政治家の誤った理念から離島への自衛隊部隊の配備や訓練を行って来ませんでした。相手が嫌がることをすべきでないというのがその根拠です。しかし、台湾の武力併合を公然と主張している中国では、侵攻時の主力兵器として500mmの装甲を貫通できる105mm砲を備え、10kmの沖合から時速40Kmで航行できる05式水陸両用戦車の配備を進めています。

実際に中国が武力侵攻するかどうかは時の政権や社会状況によってどうにでもなるので、誰にも分かりませんが、もし台湾有事となった場合、中国は米国の干渉を排除したいと思っており、空母を含む機動艦隊や航空機の来援を何とか阻止したいと考える筈です。その場合、我が国の先島諸島を占領して対艦ミサイルや対空ミサイルを配備して米軍に対抗することが十分予想されます。また、中国が言う所の第一列島線は我が国の主権を無視するかのように南西諸島上に設定されており、軍事上の観点から尖閣諸島などを手中にに収めて自由航行権を得たいとの思惑も否定できません。要はその能力があれば、何が起きるか分からないので、事前にそれに対する方策を考えておく必要があると言うことです。

もし、これらの離島が武力侵攻された場合、我が国が取り得るオプションはあまり多くありません。今現在離島には戦車が全く配備されていないため、侵攻部隊が小規模であれば、護衛艦の艦砲射撃や航空機からの対地攻撃の後、陸自部隊を上陸させて相手を殲滅させるのが一般的なシナリオです。しかし、もし侵攻部隊に対艦ミサイルを装備した77式装甲車や携帯式対空ミサイルが含まれていると厄介です。護衛艦が搭載する5インチ砲の射程は約20Km程ですから、仮に対艦ミサイルの射程が20Km以上であれば島に接近できなくなります。また最近の携帯式対空ミサイルの有効射高は5Km程ですから、これ以下の高度での飛行は出来ません。米国のスティンガーが1発300万円程とされていますから、もしこれで1機120億円もするF-2戦闘機が撃ち落とされたとすれば、とてつもない一方的な損害となる訳です。

そこで、我が国も米国などのように陸・空・海の兵力を一体的に運用できる海兵隊のような部隊が必要ではないかと言う声が上がっています。米国の海兵隊はAV-8BハリアーⅡやF/A-18A-Dホ―ネットを運用し、M1A1主力戦車で敵陣に殴り込みをかけることが可能ですが、現在沖縄に駐屯する陸上自衛隊の第15旅団は戦車はおろか迫撃砲等の軽火器しか配備されておらず、一朝有事の際でも相手を圧倒する火力には程遠い状態です。このような状態では奪還しようにも勝負にならず、相手に一方的に攻撃されるしかない有様です。

相手に組み易しとの印象を与えず、武力侵攻を思い留ませるためには、それ相応の兵力・火力が必要です。かけがえのない国土を守るためにも05式水力両用戦車に匹敵する火力を相当数装備する必要があるのではないでしょうか。

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