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2010年9月15日 (水)

備えあれば憂いなし、備えなければ・・・。

尖閣諸島問題は日中間に新たな火種を提供し、中国国内に不穏分子大量発生させることとなりました。この問題の帰着がどのようになるのか、全く想像ができませんが、中国側の武力侵攻の可能性があることだけは胸に刻んでおくべきだと思います。

自衛隊は専守防衛を基本として、攻撃的な兵器は協力持たない方針を貫いてきましたが、その弊害が浮き彫りとなってきました。日本は多くの離島を抱えていますが、その島々が他国に侵略を受けた場合、奪回のための兵力を揚陸しなければなりません。しかし、揚陸能力は他国への侵攻の証とするおかしな勢力に遠慮したのか、海自の輸送能力は誠に持ってお寒い状況となっています。

全通甲板を持つことから、ミニ空母ではないかと騒がれたおおすみ型輸送艦は74式戦車12両と普通科部隊の兵士300名を輸送できますが、わずか3隻しか保有していません。
この他、小型の輸送艦としてゆら型2隻、輸送艇一号型2隻を保有していますが、全て合わせても戦車36両、人員1270名を揚陸するのがやっとです。

これに対し、台湾侵攻をもくろむ中国海軍は一度に戦車400両、兵員1万1800名を揚陸することが可能です。この差は実に10倍に当たるものです。実際には点検や修理による欠員が生じるのですが、この数字は実に威圧的です。現在心配される先島諸島に中国軍が上陸した場合、これを殲滅するのにはかなり苦しい戦いが強いられる見通しです。

Photo

改めて地図を掲載しますが、中国が外洋に進出しようとした場合、我が国の南西諸島がいかに邪魔になるか一目了然だと思います。中国が今、何を考えているかは誰も分かりませんが、我が国に侵攻する能力を保有している限り、その能力に対処することを想定しておくことは極めて重要なことでは」ないでしょうか。

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