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2010年9月 1日 (水)

命のリレー、この流れを定着に

7月に臓器移植法が改正されましたが、本日改正後5例目となる脳死による臓器移植が行われることが明らかになりました。1997年に臓器移植法によって脳死による臓器移植がスタートしましたが、この13年間で行われた臓器移植は87例で、1年あたりに換算すると平均で6.7回となります。これは従来の法律では生前の本人の意思表示が厳格に求められたためで、移植以外に助かる道の無い患者達が海外で移植手術を強いられる元になっていました。

しかし、現地の立場からして見れば貴重な移植用の臓器が自国民ではなく、海外からの外国人に提供されることに強い反発を生じることは無理からぬことです。またWHOでも臓器売買禁止の立場から、移植は自国民に限るように働きかけていました。こうした意味合いから自国での臓器提供の機会を増やそうとした今回の法改正は、わずか2ヶ月足らずでほぼ1年分に匹敵する5件の臓器提供という予想以上の成果を挙げたことになります。

提供側の家族にしてみれば、最愛の家族の死の向こう側で、臓器提供を待ちわびる人たちが存在していることは、さぞ複雑な思いであったことと思いますが、限られた時間の中で苦しい決断をされたことについて心から称賛したいと思います。当初、改正によって臓器提供が強制されるのではと言った危惧する意見がありましたが、これまでの家族のコメントの多くが、「誰かのためになり、何らかの形で生き続けていて欲しい」と」言った人間愛にあふれるものであったことが、これに対する明確な反論になったように思います。

これまでは全て成人が対象でしたが、今後は全ての年齢で、助けることが出来る命が救える機会が与えられるよう祈らずにはいられません。

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