疑惑の養子縁組制度
最近養子縁組制度を悪用して保険金を詐取しようとした殺人事件が相次いで露見しましたが、大阪の事件では養子縁組後、数ケ月して女性が殺され、遺体が河川敷に遺棄されましたが自殺した容疑者の妻は何と被害者よりも年下でした。
最近保険金の詐取など犯罪目的で養子縁組を頻繁に繰り返す事案が増えており、あるケースでは一人で11回も養子縁組をしていたとのことです。本来、養子制度は実子ではない子供の扶養をスムーズに行う為のものだと思うのですが、現実には遺産相続対策の節税目的で行われるなど、社会正義、公序良属の観点からは本来の目的から逸脱しているものが多いようです。現在は法律の不備で、このような行為を制限することはできませんが、短期間に何回も養子縁組をしたり成人を養子にするのはその必要性が全く認められず、社会的規範から容認できるものではありません。
我が国の法曹界はどうも変革の意識に乏しく、一旦決めた制度を改革する意識が見られません。このような弊害が目立つ以上は悪用ができないように早急に制度の改革が求められますが、申請を受け付ける自治体から疑問の声が挙がっているのに、未だ内部から反省の弁が聞かれないは情けない限りです。
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