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2010年11月29日 (月)

電波、この不思議なるもの

地球のはるか上空、80Kmから上には電波を反射する性質を持つ幾層にもわたる電離層なる空間が存在します。面白いことに電離層は太陽の活動の影響を受け、昼と夜、夏と冬によってその状態が変化します。私は車に乗ると情報収集の観点からカーラジオを点けていますが、なるべく最新の生の放送を聞きたいので、どうしてもAM放送が主となります。通勤時も何が起きてもいいように何時もAM放送を聞いています。
出勤時にはいつも100Kmほど離れた隣県の放送を聞いているのですが、場所によって最近信号が弱かったり、必要でない外国の放送が混信することがあり、電波によって季節の移ろいを実感しています。

ところでここの所、朝鮮半島情勢がきな臭くなっています。危機管理意識の乏しい菅首相は例によってテレビ放送によって初めて異変を察知したようですが、折角の情報も例の無能な官房長官に生かすことはなかったようです。政府は23日当日の関係閣僚会議には統合幕僚長を招集しましたが、どういう訳か翌24日の全閣僚による対策本部には自衛隊関係者は招かれませんでした。どうもこの内閣は情報の価値についての認識が致命的に欠落しているようにしか思われません。

聞くところによれば、自衛隊には発生直後に米軍ルートから直ちに情報が伝達されたと言われています。また別の筋からは、自衛隊は普段から電波情報の収集を行っており、今回も取得した電波情報から事件直後に朝鮮半島の異変を察知していたとされています。ことは機密に類する事項だと思われますので真偽のほどは確かめようもありませんが、おそらくその両ルートを通じて情報を把握していたのではないかと思います。

一方例の脂質 資質を疑われる国家公安委員長は役所からの呼び出しがなかったので終日登庁することはなかったと公言していますが、このような重大事態に何の情報の打ち上げが為されなかったと言うことは、部下から事実上見放され、情報から隔離されているも同然ですから、まともな神経の持ち主であるならば、とても国会答弁の場に立てるものではないと思いますが、どうもそのような自覚も持ち合わせていないようです。
昔、孫子は敵を知り、己を知らずんば百戦危うからずと情報の大切さを論じましたが、この情報が発達した現代においても愚鈍な政治家達はその価値・重要性を全く認識出来ないようで誠に困ったものとしか言いようがありません。

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