勘違い内閣
本当にみっともない限りですが、菅首相は中国にすり寄り、跪いても首脳会談を実現させたいようですが、その時点で外交的敗北は明らかです。あまりに稚拙と言う他はありません。胡錦濤氏がAPECに出席しようが、しまいが我が国の知ったことではありません。外交的にメリットがあると感じれば放っておいても向こうから来日するので、わざわざこちらから頭を下げる必要などありませんが、アジア大会開会式の入場行進で我が国選手団だけが国旗の小旗を使わなかったのは官邸の差し金としか思われません。選手派遣に国費が使われている以上国旗の使用は当然なのに、事なかれ主義にも程があります。
尖閣問題を始めとするこのような内閣の姿勢は支持率にも如実に表れ、共同通信社の世論調査によれば内閣支持率は27.8%、不支持率は51.8%と国民の4人に1人の支持しか得られていません。政党支持率は更に低く、16.2%と自民党の16.5%をとうとう下回る有様です。菅首相は面倒事をすべて周囲に丸投げして何の指導力も発揮しようとしませんが、頼みの仙石官房長官が思いつくままのやりたい放題で、今度は国会内での記者の撮影を盗撮呼ばわりして規制する考えを独断で述べるなど民主主義を標榜する筈の「民主党」の看板に泥を塗り続ける乱行振りの連続で、仙石内閣と揶揄される有様です。
菅首相は石にかじりついてでもと言いながら最優先課題を何時までにどのように実現するかのロードマップを明らかにしようとしていませんが、国民は菅氏に首相をしてもらいたい訳ではなく、国民が期待するする政策を実現してくれる人物に首相を務めてもらいたいだけなのです。あたかも自身を特別な人間のように考えているのだとしたら、それは大いなる勘違い、いや菅違いと言うものです。
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