オリンパスE-5が高評価
オリンパスが先月末に発売したデジタル1眼レフのE-5が好評のようです。デジイチではキヤノン、ニコンが2大勢力としてフルサイズ、APS規格の製品を出しており、撮像素子がオリンパスのフォーサーズ規格よりも大きい面積があることから、これまで高解像度を売り物にしてきました。かたやオリンパスはデジタルカメラ専用に設計した高解像力レンズを売り物に小型で高画質を謳ってきましたが、市場では限られた支持しか得られず現在はより小型のマイクロフォーサーズ規格に販売の主力を移しています。
そのような中厳しい販売環境の中、最後のフォーサーズカメラになるのではないかと他社ユーザーから冷ややかな眼で見られていたE-5ですが、ふたを開けてみるとフルサイズを凌駕する高解像力ではないかと驚きを持って受け止められていますが、理由は二つあるようです。
一つはレンズの問題です。オリンパスはデジタル用に新設計のレンズを開発し、その性能は当時のカメラの性能をはるかに上回るものでした。一方フルサイズのレンズは撮像素子の大きさに合わせると、とんでもない大きさになってしまうという寸法上の制約から現実的な大きさにするために性能を落とさざるを得ないため、撮像素子の能力に追い付いていないと言われています。
二つ目はローパスフィルターです。フルサイズやAPS規格では撮像素子の大きさを生かして高画素を進めてきましたが、その分偽色やモアレといった弊害を除くためローパスフィルターの働きを強めていますが、その分解像力が落ちてしまいます。今回のE-5ではローパスフィルターの働きを極限まで弱くすることによって高解像力を達成しました。http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100914_393512.html
我々日本人は性能を上げながら小型化を成し遂げる特性がありますが、小さな撮像サイズのE-5がフルサイズに迫る高解像力を達成したのは快挙です。当然他社はより高性能の商品で対抗するのでしょうが、それは我々消費者の利益につながります。オリンパス本当にGJでした。
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