浜松城の見える風景
浜松城パート2です。浜松城は梯郭式の築城様式の為、主要な堀は外堀しかありませんでしたが、開城時に外堀が失われたこともあって周囲に高層建築が建ち並ぶ現在では天守を望める場所はどんどん少なくなってきています。かつては歩道橋の上からもその姿を望むことができたのですが、時代の流れで歩道橋も姿を消してしまい、公の場所からのビューポイントは極めて限られてしまいます。
天守が寸足らずであることが良く分かるアングルです。左にずい分スペースを残しているのに石垣の右半分に偏って建てられています。1層目右端が石落とし風の形になっていますが、左側には何もなく一貫性がありません。松江城を参考に創建当時の姿での再建をして欲しいものです。
出丸があった南側の坂の途中から。左側の鉄塔はNHK浜松放送局のテレビ塔です。浜松放送局には、世界最初のブラウン管テレビを考案した地元出身の高柳健次郎氏が最初に写した「イ」の字の碑が設置されています。
城は三方原台地の末端に建てられたので、周囲には坂が多くあります。本来は反対側の坂から展望が利くのですが、人家が多く城を隠してしまいます。
いい場所を見つけたと思ったら城内だった区域に教会が建っていました。
ビルとビルの狭い隙間から覗いた天守。周辺は文教地区になっていますが、本来は建築物の高さ制限をすべきでした。最も周辺で一番高いのが市役所の庁舎なので何をか言わんやなのですが。
国道152号線東側から。
路上から天守の見える場所を求めてあちこち歩き回りましたが、やはりそんなに多く見つけることはできませんでした。折角の文化遺産がありながら、最も近くにある市自らがその眺望を台無しにしてしまう街造りをしてしまうのはどうしたことでしょう。怪しげな天守ではあるのですが、市民がもっと多くの場所から城を望むことができる街にして欲しいものです。
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