浜松城’10秋
今日は勤労感謝の日ですが祝日にも関わらず出勤の人が多かったようです。昨日の雨が嘘のような秋晴れでしたが、これといって予定がなかったので浜松城に行ってきました。思ったよりも人出が少なくて、」思い通りのポイントでシャッターを切ることができました。
浜松城は三方原台地の末端の丘陵地に築かれているのですが、周囲にビルが立ち並ぶので、天守を望めるポイントは限られています。これは私が一番気に入っている場所からの1枚です。
天守門跡地から見た浜松城天守。浜松城の天守は他の多くの城と同じく戦後再建された鉄筋コンクリート製ですが、驚くべきことに史実にまったく基ずいていません。浜松城は家康が築城しましたが、その後城主が短期間に入れ替わる事態が長く続いたため、城についての文献はほとんど残されませんでした。この天守はいかにもそれらし石垣に収まっていますが、石垣の平面の2/3ほどしかありません。
家康が駿府に移った後、秀吉の家臣の堀尾吉晴が城に手を入れたものと思われますが、彼が浜松から移って築城した松江城の天守は石垣の形状がこの城に酷似しています。現在天守への入り口は東側にむき出しの状態ですが、おそらくはその東側にある石垣に付櫓が設けられていたのではないかと思われ、当時の家康の石高百万石にふさわしく現在の姿よりもはるかに大きな天守だったのではないかと思われます。
明治維新以後、城の東側は市役所と小学校の用地とされたため、往時の物は何も残されていません。更にビルが建ち並んで私有の建物以外から天守が望める場所は極めて限られています。
大手門跡は現在国道152号線がその上を南北を貫いています。二の丸東南隅辺りから望んだ天守の風景です。
天守が望める場所を色々と探してみました。地形の問題もあって東側から見るのが障害物が少ないようですが、思わぬポイントがあるかも知れませんのでこれからも周辺を探索してみたいと思います。
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