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暴力装置

仙石官房長官が国会の答弁で自衛隊は暴力装置であると発言して物議を醸しました。聞けば、この言葉はドイツの社会学者マックスウェーバーの講演、著作に出てくる用語で、国家権力に対して用いられたようです。私はドイツ語は全く理解できないのですが、原語ではGewalt apparaとなっており、英訳でもOrganizanaized violens となっていますので国家権力を敵対的なものとして捉えたものだと思われますが、本人の意図とは違う形で使われてしまったような気もします。英訳がViolensとなっていますが、GewaltにはPowerの意味合いもあるといわれますので、本人が後から訂正した「実力組織」あるいは「武装組織」と言うのが本来の意味ではなかったかと推測します。

ただ何にしても内閣官房長官は、政府が取り扱う重要事項や様々な事態に対する政府としての公式見解を発表するスポークスマンとしての役割を担っている訳で、現在と価値観が多いに異なる20世紀初頭の社会学の用語を、国会の答弁に唐突に引用する神経は明らかに思慮を欠くものだと思います。社会学の用語であるからと発言を擁護する向きもあるようですが、もし、「マックスウェーバーによれば」と言う枕言葉がついていればこのような展開にはならなかったのではないかと思いますが、いかにも全共闘出身らしく観念が先行してしまっているのは頂けません。

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