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2010年12月 5日 (日)

防災訓練

今日は町内の防災訓練がありました。東海地方は以前から巨大地震が予想されており、各地域には自主防災隊が組織されていて、万一の被災時には行政の救難の手が届くまで、できる限り自分たちで何とか持ちこたえようとしています。防災訓練は9月の防災の日に行われる所が大半だと思いますが、私達の町内は例年この季節に行っています。

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ここはかつては葦が生い茂る川沿いの湿地帯でしたが、今では立派な公園となっています。この公園は災害時には市民の避難所として活用できるようレイアウトされています。

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一見何の変哲もないベンチですが、構造物にシートを被せれば簡易テントに早変わりします。

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小中生の消火器を使った消火訓練。訓練用に水を詰めた特製消火器を使っていますので、その場で何回でも詰め替えて訓練に使えます。

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エンジンポンプを使った自主防災隊の放水訓練です。平日の昼間には隊員が不足することが考えられますので、在宅者が多い高齢者によるシルバー防災隊も組織されています。

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放水による水しぶきで青空に虹がかかりました。

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公園の地下には一万人が3日間飲用できる飲料水を100トンも蓄えることのできる防災用貯水タンクが埋設されています。タンクは水道管の途中に設置されているので、常時水が入れ替わっています。このタンクがあるおかげで馴れない浄水器を使う必要がありません。汲み上げは人力となりますが、電力を必要としませんのでこのような用途にはピッタリです。

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水害を想定しての土嚢訓練。袋に砂を詰めて平らになるように積み上げます。

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災害にケガは付きものです。三角巾を使って患部を覆う訓練を二人一組で行いました。救護した方が次は患者役に回ります。

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大ケガには担架が必要です。時代劇では戸板(雨戸)でケガ人を運んでいましたが、アルミサッシ全盛の現代では中々手に入りません。そこで物干し竿と毛布を使って担架を作りました。1本の竿に二つ折にした毛布を通し、もう1本の竿を通して上向きに折り返します。特に固体しなくてもこれで人間1人運んでも大丈夫です。摩擦の力は偉大ですが、移動の際は足を進行方向に向けるのが正しい方法とは知りませんでした。

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阪神淡路大地震では当初食糧が足りず、焚き火や石油ストーブを利用して何とか調理し、当座の食糧を確保しました。現在の防災倉庫には水を注ぐだけで山菜おこわや塩コンブご飯ができるアルファ米が備蓄されています。登山や防災用品ではお馴染みですが、写真の段ボール1箱で50人分が一度に作ることができる防災用の特別タイプです。1人用で50個作るのは大変ですが、これなら場所を取らずに簡単に作ることが可能です。

災害は忘れた頃にやって来ると言われますが、このような晴天の日ばかりではありません。土砂降りの真夜中や強風の夕方に大地震に見舞われる可能性も否定できません。又、この公園だけで1万人分の飲料水を供給できますが、とても1万人が寝泊まりすることはできません。やはり各自一人一人の日頃の心がけが大切ではないかと思います。

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