« はやぶさに接近出来ず | トップページ | 動的防衛力について »

2010年12月19日 (日)

熊伏山に登り収め山行

今年も残すところ10日あまり、せわしい歳末となりました。本来なら新年を迎えるべく、残った雑務を片づけなければならないのですが、友人から山のお誘いを受けたので一も二もなく出かけることにしてしまいました。

Photo

目的地は静岡、長野県境の青崩峠奥にある熊伏山です。青崩峠は長野県側が大きく崩れ、含まれる鉱物によって地表が青く見えるところから名づけられた峠で、信州と遠州を結ぶ塩の道でもありました。徳川家康の治める遠江に攻め込んだ武田信玄はこの峠を越えて行ったとも言われています。峠におかれた石仏は比較的新しいように見えましたが、果たしてどのようなドラマを見てきたのでしょうか?

Photo_2

登山道は県境である青崩れの東側のふちに沿って付けられています。治山工事によって現在は大規模な崩落は落ち着いているのですが、上部では小さな崩落が今も続いています。

Photo_3

写真中央から右上に向かって登山道があったのですが、崩壊によって登山道が消滅してしまいました。現在は左の笹藪の中に巻き道が付けられていますが、トラロープも失われてしまっていますので通過には注意が必要です。

Photo_4

私たちの他に登山者はなく、ブナの樹林を気持ちよく歩きました。風はありませんでしたが、気温は-4℃。こんな日は毛皮のコートが役立ちます。

Pc190971

この山では今まで見たことがなかった新しい標識が設置されていました。もっと下部の林道でシカの群れをみたことはありますが、頂上周辺でイノシシ、シカの痕跡を見たことはありません。果たして狩猟が許されるほど生息しているのでしょうか。

Photo_5

長野県側にある頂上にて。最初に登った頃は周囲の木々は苗木程度で南アルプスの展望は欲しいままでした。今では成長して視界を遮るので、木々の間からかろうじて臨むしかりません。北側を少し伐採してもらえるとありがたいのですが無理な注文でしょうか。
下山しようとしたら3人組が登ってきましたが、この日会ったのはこのパーティーだけでした。

Photo_6

下山途中で見た赤石岳。すっかり雪化粧を終えています。手前右側の黒い山が兎岳です。一般的には赤石岳か聖岳を超えないと登れないピークなのですが、冬季はどちらからでも頂上に立てるのは3日目以降になるのではないかと思います。簡単には登ることが出来ない山ですが、来年は兎年なので正月には例年にない登山者を迎えることになるのでしょうか。

|

« はやぶさに接近出来ず | トップページ | 動的防衛力について »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 熊伏山に登り収め山行:

« はやぶさに接近出来ず | トップページ | 動的防衛力について »