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2011年1月29日 (土)

科学の目で火山の透視を

民主党政権や対峙する野党のふがいなさに天が怒ったわけでもないと思いますが、宮崎・鹿児島県境の新燃岳が噴火を続けています。噴煙は時には4000mにも達し、人家周辺にまで噴石を飛ばし、規模は小さいながら火砕流も発生が確認されています。宮崎県は鳥インフル、口蹄疫と養鶏・畜産業者に深い爪痕を残しましたが、今度は降灰による農産物への影響が心配されます。

新燃岳は有史以来幾度となく噴火を繰り返しています。1636年以降でも1716年、1822年、1953年、1991年と数十年から百年ほどのインターバルで噴火し、時には1年半も活動を続けたこともあります。
国土地理院のGPSによる観測では火口の下、深さ3Kmの地下に東京ドーム1杯分程、10Km離れた深さ6Kmには5杯分のマグマ溜まりがある事が分かっていましたが、噴火によって山体の縮小が確認されているようです。

ところで東京大学地震研究所の田中準教授らの研究で、ミュー粒子線を利用して火山の山体透視撮像に成功しています。いわば火山のX線撮影のようなものですが、既に浅間山や昭和新山、洋上の火山である薩摩硫黄島などで観測を行い、薩摩硫黄島の観測ではそれまでの乾板での撮影からデジタル画像への転換も行っています。これによって装置の設置には1ヶ月以上かかるものの、継続して連続的に観測を続けることが可能になりました。我が国世界有数の火山国で、桜島など今なお活動を続ける要監視の火山がいくつもあります。噴火の予知にはGPSによる地表の変化や地震の観測などが行われていますが、もしこの透視装置の設置によってより正確な噴火の情報が得られるのであれば、今後の災害予防にとって非常に有意義なことではないでしょうか。予算の問題もあるでしょうが、何とか早期に実現して欲しいものです。

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