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2011年3月14日 (月)

私たちに足りなかったもの

東日本大地震は時間の経過と共に被害が拡大していますが、被災者の生活再建の困難さを思うと差し伸べる言葉さえ思い浮かびません。それにしても地震から相当な時間が経ってからも新たな火災が多数発生しています。平時なら直ぐに対応可能なのですが、道路などのインフラが破壊された状況では、消火活動一つを取っても大変な困難を強いられます。

このような状況下では消防車による消火はまず無理です。燃料タンクや被災家屋の大規模火災など地上からの消火の手段が奪われた大規模災害時には空からの消火手段に頼るしかないのではないかと思います。空からの消火は、山林火災などでは以前から消火剤の投下が行われていますが、阪神淡路大地震でも大量の水の投下は行われませんでした。海外では水上飛行機が湖水や海水を給水して火災上空から投下する映像を見かけます。

我が国は海上自衛隊がUS‐1改、US‐2の飛行艇を保有しています。本来は海上における救難者の救助を行うのが主目的ですが、地上からの消火が困難な災害用に消火目的に使える機体の整備を図るべきではないでしょうか。また、救助車両や物資の運搬に使用する輸送艦は現在おおすみ級が3隻あるのみです。北海道の救援部隊を移動させるのに米軍の艦船に頼らなければならないようでは、防衛出動はおろか今後も予想される災害に対応しきれないのではないでしょうか。

限られた財政下で無駄遣いを控えるのは当然のことですが、地球よりも重いとされる人命を救うために一定のコスト負担は仕方ないと考えます。災害を防ぐために防災構造物や高強度の建造物などのハード面の拡充には大変なコストがかかります。しかし、災害時に被害をより少なくすることにかかる費用はそれよりもはるかに少ないコストで済む筈です。もしあれがあったならと後で後悔することがないように、今回の災害を教訓に必要な装備を備える検討も必要なのではないでしょうか。

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