柳家小さん
5代目柳家小さんが逝って早9年、いつかは小三治が6代目を襲名するものと思っていましたが、不明を恥じるばかりでした。先日何気なく見ていたテレビで「一人酒盛」を演じていた噺家が柳家小さんになっていてびっくり。早速調べてみると既に2006年に5代目の実子である柳家三語楼が6代目を襲名済みだったのです。実力を高く認められる小三治ほどの噺家が何故襲名をためらっているのかと今まで疑問に思っていましたが、これで謎が解けました。
先代が芸達者だった場合、跡を継ぐものの宿命として常に先代と比較されます。最近の例ではちょうど6代目を継いだ圓楽の例がありますが、私には未だに楽太郎としか受け止められません。6代目小さんも大名跡を継いだ苦労が付きまとうのでしょうが、襲名を辞退した小三治の心意気を汲んで先代を超える噺家を目指してもらいたいと思います。
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