ドラマチックトーン
デジカメは画像の取得から加工、保存まで文字通りデジタル処理をしているため、様々な「細工」が可能となっています。撮影する感度を選択できるのはその最たるものですが、カラーバランスや低ノイズモードなど便利な機能が満載です。オリンパスではアートフィルターと呼んでいますが画質もキリットしたものからソフトフォーカスまで撮影意図によって色々なモードが選べます。この機能は呼び名こそ違いますが各社で似たような機能を競っています。
この写真は早朝の風景を写したものですが、光線が弱くてAFの利きが悪く、甘いピントで冴えない写りとなっています。このような時にドラマチックトーンで撮影すると・・・・。
ちょっとおどろおどろしい感じさえしますが、上の写真と比べると随分メリハリが利いた画になっています。ありのままの姿を写すのが写真ならカメラの中で画像を細工したこれは写偽とか、写造と呼ぶべきなのかも知れませんね。
写真の世界ではフィルムの時代からローキーとかハイキーと言ってわざと画面を暗くしたり、極端に明る過ぎる表現にしたりして撮影者の意図を加える手法が存在しましたので、あまり目くじらを立てる必要もないのかも知れません。何にしてもこうした新たな表現が選択できるのは、デジタル時代故なのは間違いありません。
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