東電と尾瀬
東電が尾瀬に所有している土地を売却の方向と昨日の読売新聞Web版が伝えました。以下抜粋して引用します。
>福島第一原子力発電所事故の被害者への補償金を捻出するため、東電は保有資産の売却・整理を進める方針だが、国立公園内の土地の売却は難しいためだ。
東電は尾瀬国立公園に約1万6000ヘクタールの土地を所有している。前身の電力会社が1900年代前半から持っていた土地で、現在は環境保護などのために毎年約2億円を拠出している。東電の所有地は、尾瀬ヶ原を含む特別保護地区では全体の約7割に達する。
尾瀬は周囲を2000m級の山に囲まれた高層湿原で、雪解けの豊富な湧水が尾瀬沼や三条の滝の景観を形作っています。唱歌「夏の思い出」に謳われた浮島が浮かぶ池塘(ちとう)もこの豊富な水に由来しています。この豊富な水資源は電力資源として眼を付けられ、過去から尾瀬ヶ原をダム湖にする計画が何度も持ち上がりました。我が国の自然保護運動の草分け的存在の平野長蔵氏などの尽力により、最低限の開発で計画は中止となり、現在に至っています。その後林道建設計画が持ち上がり、初代環境庁(当時)の象徴として注目されてきました。
売却については他のマスコミは全く取りあげていませんので、誤報か読売の思惑によるものなのか分かりません.。個人的な意見としては国立公園、それも特別保護区域を私企業が保有しているのは保護の観点から好ましくありませんので、この際国が買い取って国有地とするのが妥当ではないかと思います。(この辺の世論醸成が読売の意図かもしれませんね?)
尾瀬といえばあまりに有名なのが水芭蕉です。これは以前別の場所で撮影したものですが、この花を見ると春の雪解けを実感します。
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