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天竜川川下り事故について

昨日、17日に発生した天竜川の川下り遊覧船の転覆事故で、行方不明になっていた3名が相次いで遺体で発見されました。猛暑が続くこの時期、一服の涼を求めて川下りを楽しむのは自然の流れでしたが、このような事態となったのは誠に残念です。

事故の原因についてはマスコミで詳報されている通り、直接的には操船していた船頭の経験不足による操船ミスですが、救命胴衣の着用や救難訓練など会社側の安全に対する意識の低さが招いたものです。60年間無事故だったことから、今まで大丈夫だったからと甘い方へ、甘い方へと管理体制が緩んでしまったのだと思います。天竜川はかつては暴れ天竜として恐れられていましたが、上流にいくつもダムが出来て事故現場付近では穏やかな流れとなっています。しかし水流や川底には絶えず変化が生じていた筈ですし、大勢の観光客を乗船させる事業者としては安全運行が最優先されるべきでした。

国交省は、これまで12歳未満に限定されていた救命胴衣の着用を、この事故を受けて全年齢に適用する方針の転換しました。以前長良川でも川下り船の転覆事故がありましたが、毎年のようにこの種の事故が発生してしていることを思えば、いささか遅きに失したきらいはありますが、これによって事故の犠牲者が少しでも減ることを願って止みません。

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コメント

リバーカヤックを嗜む者としては、唖然とする事故でした。
1)ライフジャケット・ヘルメットの装着
2)ホワイトウォーターフローティングポジションの習得
3)渦には近寄らない
4)岩に直接当たる流れには乗らない
5)水面下の岩が大きくえぐれていたり(アンダーカット)、流れが障害物を通り抜ける(ストレーナー)になっているところには近寄らない
5)人工物(堰や橋脚)に近寄らない

これはカヤッカーの常識です。

以前、球磨川の観光川下りに参加したことがあるのですが、人命安全がおろそかになっていることから、恐怖を感じ、それ以降は自分のカヤックでしか下らないことにしました。

近年、ラフティングが観光客に人気なのですが、これまた大歩危小歩危で参加して見て、他人に命を預ける極めて危険な遊びと思った次第です。

川の事を全く知らない人たちには、その先にある危険性など察知する術もないのでしょうから、事故に遭われ、亡くなられた方々にはお気の毒としか言いようがありません。

大きな船ほど操舵は難しく、動きも緩慢です。多くの人間を乗船させれば、その人員配置だけで船のバランスが崩れてひっくりやすくなります。
大きく安定感があるという見かけだけを過信してはいけません。

船頭(ガイド)は常に川の流体力学やリバーレスキューの知識を身につけておく必要があります。他人の命を預かる重責を認識してほしいものです。

長文コメント、失礼しました。

投稿: 山奥 | 2011年8月21日 (日) 08時05分

山奥さん、コメントありがとうございます。観光船の運営会社は第三セクターの天竜浜名湖鉄道です。国鉄民営化によって切り捨てられてしまった旧国鉄二俣線は浜名湖周辺の地域の足として貴重な存在でしたが、モータリゼーションの発達によって客足は減る一方でした。

文化財的な木造の駅舎や駅をテナントとして集客したりと涙ぐましい努力をしている最中の事故でした。会社としては観光客の満足度を増して集客を図りたいところでしょうから、適度のスリルを味わってもらい、快適性を損なう救命胴衣の強制を避ける姿勢は理解できないことはありませんが、それも安全運航があってこそです。

この先刑事事件として立件は必至ですし、果たして川下りの再開が可能なのか分かりませんが、山間地域の観光や雇用の問題がからんでいますので、何とか安全を確保して再会に漕ぎつけて欲しいものだと思っています。

投稿: 雨辰 | 2011年8月21日 (日) 20時41分

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