宇宙開発未だ発展途上か
このところ衛星打ち上げの失敗が続いています。韓国はロシアの技術に全面的に依存して自国内から衛星の打ち上げを目指しましたが、2回とも失敗しました。ロケットの1段目はロシア製、2段目は韓国が製造したものですが、失敗の原因については双方が相手側が原因としていますが、真相は明らかにされていません。
ロシアの衛星打ち上げ技術については、目新しい最新の技術はないものの、「枯れた技術」で却って信頼性が高いとされソユーズロケットは有人宇宙船や物資補給船プログレスを100機以上無事故で打ち上げていました。ところがここに来て、今月18日に放送衛星の打ち上げに失敗したのに続き、25日にはプログレスの打ち上げにも失敗してしまいました。
また中国では旧ソ連の技術を導入した長征ロケットでの連続打ち上げ成功を誇っていましたが、こちらも今月18日に打ち上げた実験衛星を35回目にして初めて失敗してしまいました。
長征ロケットにしても、ソユーズロケットにしてもこれまで数多くの打ち上げをこなして技術的には成熟したものと考えられてきました。実際には信頼性の向上やコストダウンで全く変更がないままと言う事はあり得ないと思いますが、それにしてもここに来て失敗の事例が目立つように思います。確かに衛星の打ち上げは多くの部品の信頼性の上に成り立っている訳ですから、失敗が起こるのはある意味仕方ないことかも知れませんが、成功が続いたことによる気の緩みがあったことも十分考えられます。幸い人的被害は発生していないようですが、中国では過去に地上に落下した機体によって大惨事を引き起こしていますので、初心に帰り謙虚な姿勢で事に当たって欲しいものです。
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コメント
ロシアがISSに向けて打ち上げ予定だった有人のソユーズ宇宙船を一ヶ月遅らせる決定をしました。このところのロケット打ち上げ失敗を受けての措置だと思われますが、国威よりも安全第一の姿勢は評価したいと思います。
投稿: 雨辰 | 2011年8月29日 (月) 23時15分