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2011年11月12日 (土)

どうしたロシアのロケット技術

ロシアが9日に打ち上げた火星探査機「フォボス・グルトン」が、軌道投入用のロケットエンジンの点火に失敗し、地球に落下する恐れがあると公表し、打ち上げ失敗を認めました。米国と並ぶ宇宙大国のロシアはこれまで高い打ち上げ成功率を誇り、スペースシャトルが退役した今、国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送る唯一のロケットシステムを保有しています。

ところが、昨年12月に地球測位システム「グロナス」用の衛星3基を搭載したプロトンロケットの打ち上げに失敗したのを皮切りに、2月には軍事衛星「GEO-IK2]を搭載したロコットロケット、8月には通信衛星「エクスプレスAM4」のプロトンロケット、その数日後には国際宇宙ステーション向けの食料などを積んだ「プログレスM-12M」のソユーズUロケット打ち上げに失敗していますのでわずか1年あまりの間に5回の打ち上げ失敗と不名誉な記録を樹立してしまいました。

中でもソユーズは有人飛行を受け持つロケットですから、本来失敗は許されません。では何故ここに来て打ち上げ失敗が多発したのでしょうか?過去の成功に胡坐をかいた規律のゆるみなのか、それとも純粋に技術の劣化なのでしょうか。外部からは真相をうかがい知ることは出来ませんが、宇宙大国ロシアの座が揺らいでいることだけは確かなようです。

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