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2011年11月20日 (日)

与那国島防衛に着手

治にあって乱を忘れず、何事も日頃の備えが大切ですが、九州南部を中心に南西諸島の侵攻に対処する実働演習が繰り広げられています。奄美大島には空自のパトリオット部隊や陸自の対艦ミサイル部隊が展開したり、日出生台演習場では北海道第七師団の90式戦車や89式装甲戦闘車を侵攻役にし、防衛線を構築するなどして極めて実戦に近い演習を行っています。※パトリオットの展開先は朝霞訓練場でしたので訂正致します。

そんな中、防衛省は17日に与那国島の住民に対して与那国島に陸自の沿岸監視部隊を駐留させる具体的な計画の説明を行いました。報道によれば久部良港に近い島の南西部にある久部良地区に駐屯地を設営し、インビ岳西側に海上監視用レーダーを設置するようです。おそらく潜水艦を監視する海底ソナー施設も含まれるのではないかと思いますが、こちらは自衛隊の最高機密となっていますので設置の有無を含めて公表されることはないでしょう。

与那国島は台湾から111Kmしか離れておらず、台湾有事の際には軍事上極めて重要な地点となります。ところが我が国の領土でありながら、つい最近まで占領時代の米軍が設定した防衛識別圏が与那国島領空の西半分ほどが台湾側に含まれたまま放置され続けてきたと言う体たらくで、自民党時代は国を守る意識が微塵も見られませんでした。今回設置される監視部隊はあくまで情報収集が目的で、実戦部隊ではありませんが国境の地に国防要員を配置するのは独立国として当然の行為です。

地元では人口対策として200名規模の自衛隊員が居住することによる経済効果を期待する向きもありますが、自衛隊が駐留することで周辺海域で安心して漁業が行えるようになることなど、今まで放置されて来た主権の侵害が回復されることが何より大切だと思います。

Photo

日本人の意識では何故中国が南西諸島に関心を持つのか、理解しにくいかも知れませんが地図を中国から見ると分かり易いと思います。赤丸が与那国島の位置です。中国側から見た場合には台湾侵攻や対米軍事行動を起こす場合には南西諸島はいかにも邪魔な存在です。

ことさら中国を敵視することはありませんが、中国軍に侵攻の能力がある以上、その言動に惑わせられることなく万一に備えることが必要ではないでしょうか。

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