大丈夫か、節電の冬
寒い日々が続き、暖房の需要が高まっています。震災以来、エアコンへの集中を避けて暖房の石油系への回帰が盛んなようですが、ファンヒーターなどは電気がなければ動きません。ところが、電力各社は冬場の需要期を迎えて節電を呼び掛けています。と言うのも原発が定期点検で止まり続け、供給力が下がる一方だからです。先日は九電の玄海4号炉が停止して、九州の原発は全て休止する事態となっています。
震災以後、原発の再稼働は一件もなくこのまま行けば電力の供給は益々タイトになります。冬場は荒天による送電事故も予想されるため電力供給に余裕を持たせることが必要ですが、今のところ電力会社による節電の呼びかけだけで、政府の積極的な動きは見られません。原発分の発電量の低下は火力発電で補っていますが、コストの上昇は避けられず、東電は20%の電気代値上げのアドバルーンを上げ始めました。いずれ値上げは避けられず、景気浮揚にも影響が出るものと思われます。あなた任せの協力頼みでなく総合的なエネルギー政策の転換が強く望まれます。
| 固定リンク
コメント