再び電力危機
今年も残り1月を切ってしまいましたが、師走に入って寒い日々が続いています。そうなると暖房のお世話になるのですが、今年は震災の影響で電力不足が予想されます。特に原発のウェイトが高い関電や九電ではピーク時に供給不足に陥る可能性があり、節電を呼び掛けています。
今回は電力制限令によるものではなく、努力目標的なものになっていますが、果たしてすんなり乗り切れるのか心配です。夏には休日をシフトした自動車業界も社員の負担が大きすぎたとして、今回は業界としての対応は予定されていません。電力需要は気温に左右されますが、それこそお天気任せですから予断は許されません。また発電所に何らかのトラブルが起きれば、供給に赤信号が燈ります。電力各社の供給力に余裕がありませんから、以前のように他社からの融通はあまり期待できません。
こうなると現在定期点検で停止中の原発再稼働を急ぐ必要がありますが、見通しが不透明です。政府の具体的方針が明確でない事もありますが、それによる周辺自治体の不安が払しょくできていないことがネックとなっています。福島第一の事故の解析から、地震による原子炉本体の破損は無く、冷却機能の喪失による水温上昇により水蒸気爆発が発生し、放射能物質の放出に至った事が分かっていますから、その分の対策をしっかりと講じれば再発防止は可能な筈です。電力パニックが起きる前に原発再稼働を急ぐべきだと思います。
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