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2012年1月22日 (日)

F‐35Bの話題

米国が開発中の新型ステルス戦闘機のF‐35はA、B、C型の3タイプがあり、空自がF‐Xで採用したのは空軍仕様のA型です。海兵隊が要求しているB型はSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)が可能な機体ですが、機内にホバーリングに使用するリフトファンを内蔵してエンジンからの出力で駆動するため構造が複雑となり開発遅延の原因となっています。このため昨年1月にゲイツ前国防長官によって2年間の間に開発が進捗しなければ開発を中止すると言う経過観察処置が取られていました。

現在B型は強襲揚陸艦ワスプにおいて60回以上の離・発着試験が行われ、いずれも順調な結果を残していましたが、この結果を受けてバネッタ国防長官は開発の継続を明言しました。離・発着の様子はYou Tubeで見ることが出来ますがワスプのブリッジ後方から短距離発艦を無難にこなしています。ワスプは全長253.7mで、スキージャンプ式の甲板ではなく、ブリッジ後方からの距離は200m程しかありませんが余裕を持って発艦しています。情報によれば短距離離陸に要する距離は500フィート(約153m)となっていますから、200mあれば十分な訳です。

海自の護衛艦ひゅうがが建造された時、いずれハリアーなどの垂直離着陸機を搭載するのではないかと話題になりましたが、着艦はともかく発艦に際してはスキージャンプ式の甲板が必要で、搭載は不可能とされていました。しかし今回の試験結果を見れば、全長197mのひゅうがからも十分発艦することができそうですし、新たに建造予定のひゅうがよりも大型の22DDHは全長248mとワスプとほぼ同等の長さの飛行甲板を備える予定ですから発艦は可能とみて間違いありません。現段階で、海自がB型を導入する計画を持っているのか明らかではありませんが、技術的に可能であることは選択肢を広げることになりますから好ましい事に違いはありません。

開発開始から約40兆円を投じ、多くの問題を抱えている3タイプ同時開発のJSF計画ですが、どうやらやっと峠を越えつつあるようです。

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