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2012年1月16日 (月)

衛星落下

ロシアが軌道投入に失敗した火星探査機「フォボス・グルント」が日本時間の本日午前2時45分、南米チリの西方1250kmの太平洋上に落下しました。人的被害は出なかった模様です。同探査機は質量が13.5トンもあるため、大気圏への再突入でも燃え尽きず、200Kgの破片2、30個が地上に到達する可能性があると心配されていました。

これまでも大型衛星の落下はありましたが、幸運にも今まで重大な事故は起きていません。しかし、人口密集地に落下しないと言う保証はありませんから、今後も注意が必要です。ところで米国は2008年に制御不能になった自国の衛星を、弾道ミサイル防衛用のSM‐3を使って大気圏に突入する直前で迎撃し、破壊していますが、今後、もし衛星が人口密集地に落下することが明らかになった場合、これを迎撃することはできないものでしょうか。
今回我が国上空も周回コースに含まれていましたが、自衛隊のイージス艦が不測の事態に備えたとの報道は伝わっていません。落下の正確なコースは直前にならないと明らかにならないことや世界的な展開でもSM‐3を搭載したイージス艦の数が限られていますから技術的にはかなりハードルが高いものと思われますが、人的被害を防ぐためにも是非検討して欲しいものだと思います。

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