震災ガレキと住民エゴ
東日本大震災で発生したガレキ処理の受け入れを巡り、各地で論争となっています。現在問題となっているのは主に津波によって倒壊した一般住宅や家財ですが、現地の処理施設の多くが被災して処理ができないことや発生した量が膨大で処理するのに気が遠くなる年数が必要となるため、他の地域での処理を受け入れて欲しいと依頼しているものです。
東京都などいち早く受け入れを表明し、実際に処理を開始している所もありますが、多くの自治体で住民からの反対の声が寄せられ、受け入れを断った自治体も多数出ています。特に阪神淡路大震災を経験している西日本に目立っているようです。ガレキは原発とは全く関係なく、放射線量も一定以下の従来処理しているものと全く変わらないのです。かつて京都大文字の送り火に被災地の薪を燃やして鎮魂する計画が、同じように住民の反対で頓挫していますが、自分さえ良ければと言った住民エゴとしか言いようがありません。
私たちは国民一体となった「絆」で復興を支援することを誓ったはずなのに、現地の物品販売会が同じような理由で断られたり、今また復興促進のためのガレキ処理をありもしない放射能被害で拒否するなど、心ない行動が目につくのは残念で仕方ありません。放射能は自然界レベルでいくらでも存在しています。ここは冷静になって判断して欲しいものです。情けは他人(ひと)のためならずです。
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コメント
私も震災のがれき処理を受け入れないのは住民エゴだと思いました。
しかし、反対派の住民が何を問題にしているのかについてはマスコミは詳細を報道してくれません。
http://www.youtube.comwatch?v=08SYhu7r9Nw
が参考になりました。
広域がれき処理がかかえる問題が分かってきました。
こういったことをもっと報道して欲しいですね。
投稿: | 2012年2月19日 (日) 08時49分
投稿: | 2012年2月19日 (日) 08時49分さん、コメントありがとうございます。
反対派の主張は私にはどうしても反対のための反対としか思えません。輸送や処理に費用がかかるのは当然ですし、効率的に行うことも必要です。しかし、何より求められるのは来る暑さの夏、極寒の冬に備えて被災地の環境をより良いものにすることではないでしょうか。
放射能の2次被害を殊更強調してデマを飛ばす輩が多くいるようですが、私の知る限り現時点で被災地以外での放射能による健康被害が発生していることを明確にした報告は存在していません。逆に心ない人たちによる風説によって風評被害が広められ、善意の人が苦しむ結果となることの方が問題です。
同じ国民としての視点からの判断、行動が必要ではないでしょうか。
投稿: 雨辰 | 2012年2月19日 (日) 09時35分