準天頂衛星みちびきが利用できる
今日GPSはカーナビや精密な地理測定に欠かせない存在となっています。GPSは元々米軍が軍事的目的で構築した測位システムですが、使用されている衛星の位置によっては使い辛い状況となることがあります。これを補うために、常に天頂近くを航行する準天頂衛星を独自に運用して問題を解決するとともに、精度を上げようとしたのが準天頂衛星システムです。初号機として2010年9月にみちびきが打ち上げられ、所定の試験を経て実用運用に供されています。今後2機の衛星が打ち上げられ、24時間の運用を目指します。
さて、いいこと尽くめの準天頂衛星システムですが、残念なことにこれまでのハードでは使用できませんので、利用するのには新たな機器の取得が必要です。ただ、これまでみちびきが利用可能な機器についての情報はほとんどありませんでした。ところがハンディGPS、GARMINの国内代理店である「㈱いいよねっと」からみちびき対応のハンディGPSが発売されています。http://www.iiyo.net/products/etrex20J/index.htm
みちびきを利用することで将来的には1cmの精度で測位することも可能になるようです。これによって無人の車両運行などが可能になり、社会の利便性が大幅に向上します。予算上の問題により2号機の打ち上げは決まっていませんが、防災面での活用を考えれば早期のシステム完成が望まれます。
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