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2012年4月 5日 (木)

SM-3の迎撃範囲

北朝鮮の衛星打ち上げに備えた航空自衛隊のPAC-3の部隊が沖縄に到着しています。PAC-3は弾道ミサイルの飛行最終段階で迎え撃つミサイルですが、衛星の打ち上げに失敗した場合、地上への大きな被害を防ぐには現在はこのミサイルに頼るしかありません。

これよりも高い高度で迎撃するのがイージス艦に搭載したSM-3です。SM-3(ブロックⅠ)は射程500Kmと言われており、従来最高高度は200Kmとされていましたが、米軍は高度250Kmで打ち上げに失敗した自国衛星の迎撃に成功してしており実際は500Kmの高度に達するのではないかとも言われています。あまり高い高度で撃墜すればスペースデブリの問題が発生しますが、高高度を飛行する射程の長い弾道ミサイルを迎撃出来ることになり、現在は射程2000Kmクラスが迎撃可能とされています。

SM-3の全長は7m、直径は53cmの固体燃料の3段式ミサイルですが、似た大きさにJAXAの観測ロケットS-520があります。こちらは1段式ですが全長8m、直径は52cmで最高高度は430Kmとされています。ペイロードの問題やロケットの構成が違いますから単純に比較は出来ませんが、S-520の最高高度からみてSM-3の最高高度が500Kmあると言うのも根拠がないとは言えない気がします。
有事の場合、より高い高度で迎撃出来ればそれだけ対処の時間が稼げます。SM-3の弾頭は秒速3Kmと言われていますから仮に300Kmで迎撃に失敗しても1分後に120Kmで再び迎撃することも可能になるわけで、より撃墜の可能性が高まります。

兵器の性能については〇〇以上としか公表されない場合が多く、SM-3の場合も200Km以上としか明らかにされていません。本当の実力については極一部の関係者しか知り得ないのかも知れませんが、実際の能力については気になる所ではあります。

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