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2012年6月24日 (日)

オスプレイ欠陥機説の出鱈目

チルトローター機である海兵隊のMV-22オスプレイ(空軍向けはCV-22)の普天間配備に関して、同機が開発時に事故が多発したとして欠陥機と決めつける動きがありますが、もう少し冷静な判断が必要なように思います。オスプレイはチルトローターと言う独特の飛行形態で飛行する為、1991年6月、1992年7月、2000年4月と開発段階では飛行特性に起因する事故を起こしています。

チルトローター機は水平飛行時にはローターを進行方向に倒しますが、ローターが大きいと機首の部分に当たってしまいますので、ヘリコプターよりもローター径を小さくしなければなりませんが、このことで、降下時の揚力のコントロールが複雑になりヘリコプターよりも機体の降下率を小さくする必要があります。また、オートローテーション時には必要な揚力を得るのに降下速度が大きくなりますので、ヘリよりも高い高度が要求されます。

こうして見ると一見チルトローターの方が危険性が高いように見えますが、これまで2基あるエンジンが同時に止まった事例はなく、万一片側のエンジンが止まった場合でも双方のローターはクロスシャフトと呼ばれるシャフトで連結されているため1基のエンジンで安全に着陸できる仕様となっています。また機体の不備や飛行制御システムは事故の後で改良されていますから、同じ原因の事故は原則起こらないことになりますので開発段階での事故を殊更取り上げても意味がありません。

また欠陥機論者が盛んに主張するオートローテーションですが、これまでのオスプレイの事故例ではこの機能が直接事故に結び付く事故は1件もありません。逆に2007年に静岡市で発生したヘリコプターEC-135の墜落では、テールローターの故障のためオートローテーションを試みようとして制御不能になり遊水地に墜落してパイロットが死亡していますが、オートローテーションが機体故障に関して万能な対処方法であるかのような認識は明らかな間違いです。水平飛行時であれば滑空飛行で着陸可能なオスプレイの方が却って安全性が高いと言えるのではないでしょうか。

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