一条工務店が300億円の寄付
遠州灘に面した浜松市は天竜川河口から浜名湖にかけて砂丘と防風林のある海岸線を有しています。これらは高さが10m程あり、従来の想定の5m程の津波にはこれらの自然堤防で対処できるとされてきましたが、最近公表された東海、東南海、南海の3連動地震では最大で14.8mの津波の襲来が予想されるとされ、新たな対策が求められていました。
このような中、住宅メーカーの一条工務店が静岡県に津波対策費用として300億円を寄付すると発表して世間を驚かせています。同社は現在の本社は東京にありますが、地元で創業、発展した縁で恩返しがしたいとの思いからとのことです。構想では天竜川河口から浜名湖までの17.5Kmにかさ上げした新たな堤防を築くと言うもので、その総費用を試算したところ300億円だったので、寄付の額を300億円としたということです。
企業が社会事業などに寄付を行う事は珍しいことではありませんが、それにしても300億円とは破格です。同社の英断を高く評価したいと思います。
中田島海岸の砂丘と防風林。砂丘は天竜川上流のダムの影響で砂の供給が減って随分と低くなってしまいました。
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