広島小5女子児童暴行死は周囲の見殺し
広島県府中町で、小学校5年生の女子児童が実の母親にゴルフクラブで殴打されて死亡する痛ましい事件が起きましたが、更に衝撃的な事実が明らかになりました。
県は01年、両親の離婚で養育困難になったとして唯真さんを乳児院に入所させましたが、その後、堀内容疑者が引き取りを希望したため、祖母の養育を条件に06年3月に児童養護施設の退所を認めました。09年2月の県への虐待通告で、唯真さんは再び児童養護施設に入所。しかし、11年3月に県は「親子関係は改善し、虐待のリスクは低くなった」と判断、再び保護を解除していました。
県は今回の事件を受けて、虐待について関係部門からの打ち上げがなかったことから、母親からの虐待について終息したと判断していたと述べましたが、何故自ら調査しないのか呆れるばかりです。また、府中町の教育委員会や、児童が通っていた町立府中北小学校が、過去に虐待を受けるなどした経歴を全く知らされず、把握していなかったことは県の対応がいかに杜撰だったかと言う事を如実に語っています。
一般に我が子を虐待する親は、一旦行政が隔離し、再び同居した後も虐待を繰り返す傾向があることから、県の対応は無責任のそしりを免れません。過去にも他県で児童相談所の無作為によって児童が虐待死する事件がありましたが、このようないい加減な対応が繰り返されたことに強い憤りを禁じ得ません。関係者の猛省と再発防止を強く求めたいと思います。
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