アルジェリア襲撃事件の理不尽
アルジェリアで武装ゲリラの襲撃にあった日本人の帰国支援のため、政府専用機が出発しました。未だ事件の全容は明らかになっていませんが、どうも外国人、それも日本人が標的にされてしまっていたようです。プラント建設を請け負っていたのが、日本の日揮であったと言うのがその理由と考えられますが、理不尽としか言いようがありません。
企業ですから企業利益の追求は当然ですが、それだけでなくアルジェリアの国家発展のためという自負もあった筈です。それが、日本人と言うだけで問答無用に射殺されてしまったのですから、犠牲者の無念は察するにあまりあります。
中東やアフリカはかつては欧米諸国の植民地として抑圧された歴史がありますが、日本はこのような国々とは一線を画していました。これまで日本人に対する印象が敵意を持ったものではないと考えられていましたが、今回の事件で必ずしもそうばかりではないことが判りました。今回の事件を受けて日本人が海外で活動することを全て取りやめることはできませんが、テロの標的になる可能性がある、ということは常に肝に銘じなければならないのかも知れません。
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