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2013年3月10日 (日)

中国由来のスペースデブリがロシア衛星を直撃

宇宙関連の情報を発信しているSORAE.JPによれば、2007年に中国が自国人工衛星を標的に衛星攻撃実験を行って発生させたスペーウデブリがロシアの人工衛星ブリッツに衝突したと伝えています。http://www.sorae.jp/031099/4812.html  長くなりますが以下引用です。

米アナリティクカル・グラフィックス社(AGI)の研究部門CSSIは8日、ロシアの小型衛星ブリッツと、中国の気象衛星「風雲1号C」に由来するスペース・デブリとが衝突したと発表した。

 風雲1号Cは中国が1999年に打ち上げた極軌道(地球を南北に周る)気象衛星で、老朽化によって運用を終了したのち、2007年1月11日に衛星破壊実験の標的として利用された。その結果約3000個もの破片(スペース・デブリ)が軌道にばら撒かれることとなり、くわえて風雲1号Cが周回していた軌道は高度800km辺りと比較的高く、発生したデブリは今後も長期に渡って軌道に留まり続け、他の衛星を脅かし続けることになる。実際にこれまでも、いくつかの人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)が、このデブリとの接近や衝突を避けるために軌道変更を行ったことがある。

 ブリッツ(Блиц – BLITS)は2009年9月17日に打ち上げられたロシアの小型衛星で、球形のレトロ・リフレクター(逆反射鏡)を持っている。レトロ・リフレクターは地上から発射したレーザー光を反射させる役割を持ち、その反射光を地上で捉えることで、衛星までの距離、ひいては衛星の軌道を精密に観測することができ、さらにその変化を調べることで地球の重力場がどのようになっているかを知ることもできる。

 CSSIによれば、今年2月4日にロシア側からブリッツの軌道と姿勢が変化していること、またその変化が生じたのは協定世界時2013年1月22日7時57分ごろであることが報告された。それを基にCSSIが調査した結果、風雲1号Cの破壊によって生じた破片が、協定世界時2013年1月22日3時8分にブリッツに接近することが判明、また変化が生じたとされる時期に接近する物体はただこの一つだけであることから、ブリッツの軌道と姿勢の変化は風雲1号Cと衝突したために生じたと結論付けられた。

スペースデブリは衛星軌道上を周回し続けますから今後も同様の被害が出ることが予想されます。中国は有人飛行については華々しく自慢していますが、スペースデブリについて口をつぐんだままです。これは極めて無責任な態度で、同様の被害が出ないように適切な処置を取る責任があることを自覚すべきです。

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