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2013年7月12日 (金)

プロトンMロケット打ち上げ失敗の続報

ロシアのプロトンMロケットが1段目の不具合で打ち上げに失敗した事故で、新たな情報がありました。事故調査の結果、ロケットに取り付けた加速度センサーのいくつかが逆向きになっていたことが判明したというものですが、これは致命的です。例えどんなにエンジンが正常に機能しても、それをコントロールする機構が間違っていれば正常な飛行はできません。同様の事故は我が国でも起きており、自衛隊のF-2戦闘機が定期点検の際にセンサーが逆向きに取り付けられ、試験飛行の滑走中に墜落事故を起こしました。パイロットは機体を上昇させようとしても機体が逆の機動をして操縦不能となったものです。

プロトンMの場合も同様の状態となったものと思われますが、何故このような間違いが起き、事前に発見できなかったのか不思議でなりません。ロシアの国力低下の表れと言ってしまえばそれまでですが、現在ステルス戦闘機T-50を開発中です。T-50は第五世代機としての性能を備え、ロシアの航空機開発能力の高さを示しています。おそらく宇宙・航空界全体としては高い水準でありながら、細部にほころびが出てしまっているのだと思います。何より短期間にここまで事実関係を明らかにでき、自分たちにとって都合の悪い事実を公表したのは評価に値します。この成果を是非次につなげて欲しいものです。

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