今更ながらタイフーンを
我が国はこれまで専守防衛を国是として、対艦攻撃や地上攻撃に対応する航空機を手控えて来ました。現在保有する攻撃任務を行なえる機体はF-2戦闘機がおよそ60機程で、三沢基地に2飛行隊、築城基地に1飛行隊配備されています。F-2は対艦ミサイルを4発搭載することが出来、我が国に侵攻しようとする艦船を洋上で阻止する任務に当たりますが、如何せん数が少な過ぎます。1飛行隊は約20機で構成されますが、一回の出撃に4~8機で対応するとしても最大で5波の攻撃しか行えません。現在の周辺国の状況からすれば九州・沖縄方面にもう1飛行隊が必要と思われます。またF-2は既に生産を終了しているため、仮に戦闘によって失われる機体が出ても補充することが出来ません。現に松島基地に配備されていたパイロット養成用の複座型の機体は18機が津波により破損してしまい、補充ができないので13機を無理やり修理する計画となっています。
現在超音速の新型対艦ミサイルのXASM-3の開発が行われていますが、F-2での運用を想定しています。仮に多くの機体が失われれば、運用することすら出来なくなってしまいます。F-4EJ改の後継であるF-XではF-35を採用することになりましたが、F-35は現状では対艦ミサイルの搭載に問題があり対艦攻撃任務には向いているとはいえません。
多数の艦船を保有する中国の拡張主義を見た場合に、この方面での侵攻に対処する装備が必要であり、攻撃任務に当たる攻撃機の拡充が必要です。F-Xには破れましたが、いつでも調達が可能で、対艦ミサイルを最大で6発搭載できるユーロファイタータイフーンの配備が必要ではないかと考える次第です。
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