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2013年8月 1日 (木)

化粧品による事故

カネボウ化粧品が肌が白くなるという触れ込みで販売した美白化粧品で皮膚に白斑症状を起こすことが判り、販売中止となっています。被害数は現時点で8600人となっていますが、発症に気付いていない人がいることも考えられ更に増えるのではないかと思います。近年女性が美しくなりたいという欲求が高まり整形手術もためらいなく行われる様になっていますが、肌を白くしたいと言う願望は誰もが持っているものではないかと思います。カネボウの商品に含まれる「ロドデノール」と言う物質が偏って分布することによって濃い部分で白斑が発生するものと考えられますが、詳しいメカニズムは判っていません。

この問題については化粧品会社に安全な商品を供給する義務がありますが、使用する側にも問題があるように思います。肌が黒くなるのは日焼けなどによって皮膚にメラニン色素が沈着するからで、日焼け防止にUV化粧品を用いることは理に適っていると考えますが、黒い皮膚を白くするということは生理現象に反する行為で、どこかに無理があるのではないでしょうか。女ごころと言ってしまえばそれまでですが、薬剤に頼ってまで肌を白くしたいという心理が危険な化粧品を生んでしまったのではないかと思います。かつてはレモンやキュウリを輪切りにしたものを顔に貼り付けるパック美容法がありましたが、効果のほどは別にして天然物を使うところに安心が持てました。

これ以前にも微細粒子を使用した「茶のしずく」石鹸による重大なアレルギー症状の被害がありましたが、新しい技術に潜む危険性があまり考慮されていないように感じます。医薬品と違って化粧品などは法による規制が緩いのだと思いますが、使用法が消費者にゆだねられるだけに、より慎重な商品開発が求められます。被害者救済は当然ですが、発生のメカニズムや発売に至るまでの安全確認方法は適切だったのかを検証し、再発防止に役立てることが望まれます。

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