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2013年9月15日 (日)

イプシロンロケット打ち上げ成功

日本中が固唾を飲んで見守っていたイプシロンロケット試験機(1号機)は搭載した惑星分光観測衛星(SPRINT-A)を無事予定軌道に投入し、見事打ち上げに成功しました。先日のH-ⅡBロケット3号機の完璧な打ち上げを見ていますので、JAXAの技術力の高さは十分判っているつもりですが、やはり打ち上げ前は緊張してしまい、13時過ぎからネットの中継が始まるのを今や遅しと待ちかねていました。発射予定時刻の13時45分の直前になって規制海域に船舶の侵入の恐れがあるとして打ち上げが15分遅れるとアナウンスがあり、またかいなと少しイラッとしてしまいました。

そして迎えた14時、カウントダウンの0と同時に一瞬だけ黒煙を上げて一気に機体がリフトオフ、その後は白煙を上げながら上空に吸い込まれて行きました。飛行の状態は中継の画面に機体からのテレメトリーの情報としてリアルタイムに伝えられ、予定したコースを順調に飛んでいることを確認できましたが、一旦点火したら途中で燃焼を制御できない固体燃料ロケットがここまで正確にコントロールされていることに正直脱帽しました。

イプシロンロケットはこれまで我が国が培って来たロケット技術の粋を集めた機体だけに、枯れた技術の寄せ集めとの見方もあるかも知れませんが、初号機でここまで完璧な飛行を行うとは大成功です。我が国初の人工衛星となった「おおすみ」を成功させるまでのラムダロケットでの苦闘を見てきた身にはあまりにスマートに事が運び過ぎたとさえ感じてしまいます。
何にしても高信頼性と低コストによって商業打ち上げビジネスに参入することが最終的な目標ですから、関係者の一段の奮起を期待したいと思います。

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