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2013年9月 1日 (日)

マダニ感染症ウィルスが静岡でも

西日本を中心に患者の発生が報告されているマダニ感染症(SFTS、重症熱性血小板減少症候群)について、先月29日に厚労省が調査結果を発表しました。SFTSはこれまで九州や山口、広島県などの西日本で患者の発生が報告され、16人が亡くなっていることが確認されていますが、それ以外の地方ではウィルスの感染は知られていませんでした。

SFTSはウィルスに感染したマダニによって人に感染しますが、野生動物によってマダニが拡散することが危惧されていました。今回の調査によって、患者の発生がなかった福井、山梨、静岡、和歌山の各県でマダニからウィルスが検出されました。また、富山、長野、岐阜、三重などの各県では野生動物の血液からウィルスの抗体が発見されており、ウィルスが拡散していることが裏付けられています。

富山、岐阜、長野、静岡、山梨と言えば南、中、北アルプスの所在地ですから、今後日本アルプスに入山する際は、SFTSのことを考慮する必要が出て来ました。地元の静岡県でも最近はシカの異常繁殖やイノシシの活動の活発化などによって、これまでダニの被害(吸血であってSFTSではありません)がなかった山域でもダニの被害に合うことが多くなりました。今回の調査で、SFTSウィルスの存在が確認された以上、マダニに吸血されれば感染するリスクがあることを覚悟しなければなりません。忌避剤の使用など、今まで以上にダニ対策を取る必要があるようです。

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安倍奥、山伏の自然林。今のところ、この辺りではまだ見かけないようですが、シカやカモシカの生息域です。

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コメント

「ウイルスが野生動物によって拡散」
まだそうとは言えません。
そもそも、SFTSウイルスが九州、中国四国地方に限定したものかどうかもわかっていません。

前にも述べましたが、このウイルスは昔から日本に存在しており、ただ、既知のダニ媒介性の病原体(つつがむし病や日本紅斑熱など)に紛れて確認されなかっただけです。

ウイルスを保有する可能性があるマダニの仲間が生息する地域では、今後もウイルスが見つかる可能性はあるでしょう。

今後、野生動物やペット、猟師や林業従事者を調べる大学が沢山出てくると思います。(なぜなら、こういった病気の解明には多くの国家予算がつくからです)
さすれば、その結果次第でもっとパニックを生むことは容易に想像できます。
学術研究機関には目先の結果だけではなく、もっと思慮深い行動を期待したいところです。

今言えることは、発症者の報告が高齢者に限定されていること。抗体をもっている人はそれよりも多く確認されているようなので、無症状又は軽症の感染者もいるということです。

体力や免疫力が落ちている人、成人病等の基礎疾患や合併症に罹患している人は、特に注意が必要でしょう。

本ウイルスにより、ダニ媒介性感染症に関心が高まったことは、つつがむし病や日本紅斑熱の予防にも役立つでしょう。

投稿: 山奥 | 2013年9月 1日 (日) 23時25分

山奥さん、コメントありがとうございます。

>SFTSウイルスが九州、中国四国地方に限定したものかどうかもわかっていません。

ご指摘ありがとうございます。患者の発生の状況からウィルスが西日本に分布していたのが中部地方に拡散してきたと理解しましたが、元々中部地方にも存在した可能性ありということですね。

患者にしても他の病気に紛れて処理されている可能性もありますから、これまで発生がなかったとは断定できません。我々としては自衛しながら、この病気の実態が明らかになるのを待ちたいと思います。

投稿: 雨辰 | 2013年9月 2日 (月) 05時11分

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