石垣島に地対艦ミサイル
自衛隊が来月予定している統合演習で、石垣島に地対艦ミサイルを展開することを検討中と産経新聞が伝えています。地対艦ミサイルは車両搭載の88式地対艦ミサイルで1車両6基のミサイルを搭載しており、射程は150Km程度とされています。近年中国海軍の艦隊が宮古島と沖縄本島間の公海を通過するなど活動を活発化していますが、石垣島と魚釣島との距離が170Kmほどなので魚釣島の西方のかなりの海域をカバーできることになります。
配備は統合演習期間中の限られたものになると見られますが、北朝鮮の弾道ミサイル発射事件の際には弾道ミサイル防衛のPAC-3ミサイル部隊を展開したことがあり、恒常的な配備につながる可能性も否定できません。地対艦ミサイルは射程が限定的であり防衛的性格が強い装備であり、他国に脅威を与えるものではありませんが、強行に接近しようとする艦船には強い抑止力となり、少なくとも気が付いたら敵軍が上陸していたなどと言う事態は避けられます。
中国軍の活動が活発化する中、南西諸島の防衛力整備が急務となっていますが、与那国島への沿岸監視部隊の配備に続いて石垣島に防衛拠点を整備することは大変意義のあることだと思います。
写真はPAC-3発射機と実物大模型です。
| 固定リンク
コメント