ロシアがクリミアを併合へ
ロシアのプーチン大統領がとうとうクリミアを併合すると発表しました。これまで米国やEUが制裁を発動してロシアの動きをけん制してきましたが、ロシア側が軍事的な対応は行われないと判断、併合の強行を決断したものと思われます。クリミアはロシア系住民が約6割を占めていますが、クリミア・タタール人が12%、ウクライナ人が24%が居住しており、ロシア化への反発も起きていました。また、クリミアは半島の先端に位置しているため、物資やエネルギー、水資源はウクライナ領を経由しないと供給できません。これらの問題を解決売るため、今後ロシアが「制圧」する範囲を広げることが懸念されます。
ウクライナは予備役を招集してこれからの事態に備えようとしていますが、当てにしていたNATO軍の援軍が期待できなければ、大国ロシア軍の敵ではありません。米国の影響力の低下が明らかになった今、ロシアが「我が庭」でどこまで自由に振る舞おうとするのか、今後の動きが注目されます。
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