栃木県女児殺人事件の容疑者逮捕
2005年に栃木県旧今市市(現日光市)で発生した、下校途中の女子児童が殺害され、遺体が遺棄された事件で容疑者が逮捕されました。容疑者は早い段階で走査線上に浮かんでいたようですが、決め手となる証拠がなく捜査は進展しませんでした。最近になって別の事件で逮捕されたこの容疑者が犯行を自供していましたが、供実に具体性がなかったことから慎重に捜査が続けられていました。
今回逮捕に至ったのは画像処理が進化して、犯行現場付近で撮影された車両の画像が容疑者の物と断定できたことと、家宅捜索によって押収したパソコンに被害者と思われる画像が見つかったことによるものです。最近は各所に設置された防犯カメラに犯行の状況そのものが写っていたり、逃走する車両や容疑者の姿が写っていて容疑者特定に貢献したケースが目立っています。
今回の事件でも物証が乏しく、これらの画像が有力な証拠となりました。監視カメラに取り囲まれた社会は息が詰まりそうですが、思わぬ事件に巻き込まれた時、有力な手掛かりとなる防犯カメラの映像は貴重な存在です。プライバシーへの配慮が必要ですが、容疑者の特定が容易になるよう画像の鮮明化も必要ではないかと思います。
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