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2014年7月17日 (木)

山水電気が破産

かつて総合オーディオメーカーとして一世を風靡した山水電気が破産しました。若い方は知らないと思いますが、当時の山水電気はオーディオ界(こちらも今では死語かも知れませんが)の雄としてアンプは勿論、部品としての電源トランスや出力トランスやスピーカーを生産していました。出力トランスと言うのは、当時は真空管全盛期であったので、真空管の出力インピーダンス数10キロオームをスピーカーのインピーダンスである8オームや16オームに変換するトランスで、メーカーが限られていました。山水ブランドは当時のオーディオファンの間では絶大な人気でしたが、やがて時代はトランジスタからLSIへと移行して、出力トランスはキーデバイス(重要部品)ではなくなってしまいました。

オーディブームが下火になるとやがて業績は行き詰まり、ライバルであったパイオニアの下請けをしたりしていましたが、いつしか外国企業の傘下となり、表舞台から姿を消してしまいました。2012年4月2日東京地裁に民事再生法の適用を申請していましたが、その後も資金繰りの目途が立たなかったようで、2014年7月9日付で東京地裁から破産手続き開始の決定を受け破産が確定したものです。全盛期の1984年10月期には525億5200万円の売上がありましたが、最終的な負債は3億5千万円と中小企業並みの金額で、時代に取り残された企業の侘しさを感じられずにはいられません。

資本主義の世に中ですから弱者は淘汰される運命ですが、ナショナルブランドとして、かつては一世を風靡した企業がひっそりと消えて行くのは何ともやり切れないものです。

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