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2014年8月28日 (木)

人口地盤論

今から50年位前の話ですが、地価対策として人口地盤と言う考えがあると聞かされたことがあります。その人によれば、地盤を重層にすれば同じ面積を2倍に出来るわけですからなるほど地価は下がる理屈ですが、問題はその建設費です。人工地盤は地面の上に高架橋のようなものを作る訳ですから建設費がかさみます。地価が非常に高い所であれば、建設費を上回る効果が期待できることになりますが、そうでなければ却って高いものなってしまいます。結局、コスト問題がネックになったのか、その人の話以外に人工地盤の話には出会いませんでした。

今回、広島市の大規模土砂災害の報道を見て、何故かこの人工地盤の話を思い出しました。仮に今後土石流が襲っても、地表よりも高い所に人工地盤を作って、そこに建物を建てれば、土石流の被害は防げます。問題は費用ですが、恐らく他の土地に移転する方がはるかに安く済むのではないかと思いますが、地域の一体性を考えればこんな方法もある訳です。被災者の今後については、まだ何も決まっていないようですが、一日も早く落ち着き先が決まることを願っています。

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