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2014年9月13日 (土)

オーストラリアへ潜水艦輸出か

海岸線の長いオーストラリアは領海警備の為、航海日数が長い大型の潜水艦を必要としています。現在配備中のコリンズ級潜水艦はスウェーデンの設計を基に自国で建造しましたが、船体の溶接技術や騒音の問題が解決できず、海軍は不満を持っているとされています。このため、新型の潜水艦を導入する予定となっていますが、オーストラリアが望む排水量4000トンクラスのディーゼル動力潜水艦を作っているのは日本以外になく、日本に技術協力を依頼していました。

現在、通常動力型潜水艦を輸出しているのはスウェーデン、ドイツ、ロシアなどですが、いずれも排水量2000トン前後の近海型潜水艦で、遠洋航海能力を持った潜水艦を建造しているのは日本以外になく、自国開発能力のないオーストラリアは完成品を輸入するか、ライセンスを取得して国内生産する以外に方法はありません。

しかし、国内の潜水艦建造能力が低く、仮に国内生産した場合には輸入した場合の倍以上の費用が掛かってしまうとの試算があり、政府としては日本製の輸入に傾いていると見られています。最近になって、日本から200億オーストラリアドル(1兆9600億円)で10隻を輸入する意向と伝えられましたが、もし実現すれば戦後最大の武器輸出となります。

潜水艦は軍事技術の塊と言われ、ドイツも輸出型と自国配備型は別設計となっています。このため、現在配備中の「そうりゅう型」ではなく前級の「おやしお型にスペックダウンしたものになるのではないかと思われますが、いずれにしてもこれまで三菱重工と川崎重工が交互に1隻ずつ建造して来たので、そこにオーストラリア向けを挟み込むことができるのかが注目されます。

日本とオーストラリアは捕鯨を巡って対立していますが、安全保障に関しては近年協力の度合いを強めており、特に対中国を巡っては強力なパートナーとなっていますので、新型潜水艦を配備することは日本にとっても意義のあることであり、推移が注目されます。

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